Art de Vivre

Leaf

2010年04月05日 12:00


エッセイ 「生活はアート」 について  


パトリス・ジュリアン著 「生活はアート」 より一部をご紹介。


パトリス・ジュリアンは 1952年生まれのフランス人で

1988年フランス大使館文化担当官として来日。




1994年まで 日仏学院の副学院長を務め ラジオのDJや

料理研究家 レストラン経営など 大活躍との経歴。



*「暮し」とか「生活」というと 「アート」とはかけ離れたものだと思われがちですが

フランスでは ライフスタイルと言うとき それを生活のアート

「アール・ド・ヴィーヴル」と表現します。

フランス人にとって 日常生活は アートでなければならず

奥さんは 誰もがアーティストでなければならず

芸術作品は 人々の日常を楽しくさせるためにあると考えます。

アートは 人間と動物とを分ける境界線です。*





「生活はアート」というタイトルは 魅力的でインパクトがあり

毎日の生活にこそ アートという芸術性をもたせるとの価値観は

新たなライフスタイルの創造にもなりますので お勧めのエッセイです。






*オリジナルでありたい クリエイティブでありたいというのは

フランス人なら当然のようにもっている感覚です。

フランス人にとっては 「売れるから」といって 他人の真似をするのは

大変後ろめたい行為です。自意識も高いし 仕事や人生を通して

自分らしさを追及していきたいと 願っているのです。*






他人の真似をするのではなく オリジナリティやクリエイティブに価値をおき

自分らしさという 個性を重んじる文化が育まれることを願います。





*昔の日本人の家や 部屋の写真を見ていると

決して「収納を見せる」文化ではないことに気がつきます。

現在のインテリア雑誌だって ものをいかに見せるかではなく

いかに隠すかがテーマとして取り上げられているようです。

しまった食器が 目障りにならないように カップボードの内側に

わざわざカーテンをつけたり 炊飯器や電話機にギンガムの布をかぶせたり

カフェ・カーテンをつけたりと とにかく中味を隠したいようなのです。

僕の場合かくしておきたいものは買いません。だから隠すものはありません。*





「生活はアート」という価値観から 生まれる生活文化の違いは

歴史や文化により 簡単には変わらないと思いますが

生活の中にアートという文化や価値観を取り入れて

毎日の生活を楽しくしていきたいと思います。


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