Communication

Leaf

2010年04月30日 12:00


異文化交流録 "講演会と聴衆" について


"講演会と聴衆" というコラムの一部をご紹介。

コラムは イギリス人である グレゴリー・クラーク 氏で

現在 国際教養大学副学長で 日本人論の論客 政治学専門。





*日本には 外国人の目から見て

不思議に思われる現象が色々あります。

一つは 日本人がいわゆるタレントや知識人の講演を

聞くのが大好きだということです。

日本での講演は 普通90分程度に設定されています。

アメリカなら 1時間以上ということは まずありません。

話しは 通常30~40分程度だと思います。

そして 質疑応答に 講演と同じくらいの時間を設けます。



驚かされるのは 聴衆の受容力で 講演者の話しを

吸収したがっているように見えます。

他国なら 聴衆は講演を聞いても 講演者には必ずしも

同意しないということを はっきり態度で示します。

間違ったと思えば 聴衆はすぐ不満の意思表示をします。*




日本各地で 20年間にて二千回もの講演をしてきて

聴衆は講演内容より 一体感を楽しんでるのではとのこと。


わが国は 意思表示をはっきり示さない文化や民族性。

古来 日本人の気質 風習 習慣 を表現する言葉に

"長いものには巻かれろ" "寄らば大樹の陰" "出る釘は打たれる"

"村八分" "赤信号みんなで渡れば怖くない" などがあります。





日本人は周りの人や雰囲気に影響される面が

他国の人に比べ はるかに大きいと 彼は指摘してますが

横並び文化や新しもの好き文化の影響ではないかと思います。





私たちは 悪しき風習や習慣 低俗文化を避けるべく

自分自身の中に確立した価値観を 創ることだと思います。


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