Paris café

Leaf

2010年09月05日 12:00


パリのカフェ


FIGARO パトリス・ルコント "パリのカフェ" より


"私はカフェという飲み物が好きだ。

とくにおいしいものが。

私はカフェという場所が好きだ。

どんなカフェも。

パリにはいたるところにあって素晴らしい。

どの街角にもある。





私はどんな類のカフェにも入るしそこで幸せな気分に浸る。

客の姿を眺めたり サーブしてくれるギャルソンや

帳場にいる主人を観察したり。





私の楽しみは常連客になることではなく

常連客を眺めることだ。

ビールを飲みながら世直しを語るものがいれば

作り話を語る者もいる。

眺めることでいつも多くを学んできた。





どの場所のなじみにもなりたくないし

行く界隈によって異なるカフェの扉を開けたいと思う。

だから 本当はどのアドレスも挙げたくない。

すべてのカフェが素晴らしいのだから!"






*   *   *   *   *   *   *   *   *   *


パリは視線の街といわれていますが

カフェテラスに座り道行く人と

カフェに座っている人が

お互い見たり見られたりして

感性を刺激する特別な場所とのこと





カフェには本や新聞を手にして訪れ

自分だけの時間をゆっくり過ごす文化があり

わが国のように群れあって大声で話すことはない





ギャルソンも手馴れたもので

サービスが必要なときだけやってくるが

一人で物思いに浸りたい時は気遣ってくれる





カフェ文化の発信地には

自分だけの豊かな時間があり

芸術家が古きよき時代に思いを馳せ

100年前のインテリアがそのまま残る文化





パリの街には いたるところに趣きのあるカフェがあり

一人ひとり日常生活の一部として溶け込み

自分の時間を大切にする文化を感じる街


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