Column
語源 "銀ブラ"
語源 遺産の旅 よりご紹介
"この秋新装開店した銀座三越の売上が
62%増だそうです。「銀ブラ」の復活です。
「銀ブラ」という言葉が誕生したのは大正4~5年頃とのこと。
詩人の佐藤春夫や作家の小島政二郎・・など文人や
慶応義塾の塾生たちが授業を終えてから
さらに議論を戦わせるために
慶応義塾から銀座までブラブラ歩いたのです。
さらにこの元祖「銀ブラ」には明確なゴールがあり
当時一世を風靡していた銀座の「カフェーパウリスタ」です。
芥川龍之介や永井荷風といった文人の溜り場で
1杯5銭のブラジルコーヒーを飲みながら議論。
そうなんです「銀ブラ」とはもともと三田から銀座まで
ブラブラ歩いて銀座でブラジルコーヒーを飲む。
2つの「ブラ」をかけたシャレだったのです。"
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「パウリスタ」とはサンパウロっ子という意味で
「カフェーパウリスタ」の創業は明治43年(1910年)
幾多の文人や学生たちがコーヒーを飲みながら
議論を交わす光景が想像されます。
モノはなくとも大きな志しをもって
若者が日本の将来など活発に議論
古き良き時代に人間としてロマンを感じます。
関連記事