Landscape

Leaf

2010年12月17日 12:00


青春の輝き


アーリー・アメリカン様式の館


緑陰に映えるアーリー・アメリカン様式の白壁は

その姿からホワイトハウスと称されている

旧遺愛女学校宣教師館

現在 国指定重要文化財になっています。





「日本に女子教育を」 旧弊を改変すべく立ち上がった

米国人の活動により北海道初の女学校が誕生

校長を務めた外国人宣教師の住宅として

1908年(明治41年)建設されました。





設計はジェームズ・マクドナルド・ガーディナー

外壁は白のオイルペイント塗装で

屋根は黒色の便利瓦とコントラストがとてもよく

洗練されたアメリカンスタイルの造りです。





木造二階建てで数十センチ幅の板を

羽のように重ねていく下見板張りと

急勾配の屋根は独立間もないアメリカで

広がったアーリー・アメリカンと呼ばれる様式です。





白を基調とした室内には丁寧に装飾された

三連アーチ 暖炉 メダリオン(装飾)が設けられて

落ち着いた中にも華やかな雰囲気を醸し出しています。





米国領事の妻ハリスが1874年(明治7年)に私塾でスタートし

学制発布でも「女性に学問不要」との江戸時代の弊害に

女子教育を憂慮し献金にて女学校が誕生しました。


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竣工から一世紀余りが経過

宣教師たちが過ごした赴きのある館

女生徒たちの青春を見守り続けている歴史


論語 "温故知新" 故きを温ねて新しきを知る

歴史を学ぶことにより新たな知識・見識


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