Landscape
青春の輝き
アーリー・アメリカン様式の館
緑陰に映えるアーリー・アメリカン様式の白壁は
その姿からホワイトハウスと称されている
旧遺愛女学校宣教師館 で
現在 国指定重要文化財になっています。
「日本に女子教育を」 旧弊を改変すべく立ち上がった
米国人の活動により北海道初の女学校が誕生
校長を務めた外国人宣教師の住宅として
1908年(明治41年)建設されました。
設計はジェームズ・マクドナルド・ガーディナー
外壁は白のオイルペイント塗装で
屋根は黒色の便利瓦とコントラストがとてもよく
洗練されたアメリカンスタイルの造りです。
木造二階建てで数十センチ幅の板を
羽のように重ねていく下見板張りと
急勾配の屋根は独立間もないアメリカで
広がったアーリー・アメリカンと呼ばれる様式です。
白を基調とした室内には丁寧に装飾された
三連アーチ 暖炉 メダリオン(装飾)が設けられて
落ち着いた中にも華やかな雰囲気を醸し出しています。
米国領事の妻ハリスが1874年(明治7年)に私塾でスタートし
学制発布でも「女性に学問不要」との江戸時代の弊害に
女子教育を憂慮し献金にて女学校が誕生しました。
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竣工から一世紀余りが経過
宣教師たちが過ごした赴きのある館
女生徒たちの青春を見守り続けている歴史
論語 "温故知新" 故きを温ねて新しきを知る
歴史を学ぶことにより新たな知識・見識
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