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2011年03月22日 12:00


コラム大自在


静岡新聞 "大自在" よりご紹介


" ヒノキなどの木材をたっぷり使った新築の住宅は

木の匂いや畳の匂いが鼻腔に満ち

いかにも新築らしい気持ちよさがある。





新築志向の背景には古くなった家ほど価値は下がり

更地にした地べたの方がはるかに価値があるという現実がある。

一方で古きものにより付加価値を見いだそうとする人々もいる。

英国の人々はその代表格だろう。





先日英国暮らしの長い日本の知人に現地の住宅事情を聞いた所

築100年単位で住宅の価値が上がっていくという。

知人も何年か前に古い家を手に入れた。

「うちは250年前ぐらいだからまだまだ。





450年ぐらいたつと資産価値が上がるんですけどね」。

英国では古い家を購入して資産価値が上昇したところで売却し

余生の資金に充てる人たちが少なくないそうだ。"





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100年単位という歴史 伝統 文化による価値観の違い

古いほど資産価値が上がるのは

草木などのモノにも魂が宿るとの価値観

価値観の転換によりモノを大切にする社会が実現





ウィリアム・シェークスピア 『オセロー』より

「貧しくても心満ち足りたものは富んでいます。十分に。

かぎりない富をもつものも いつ貧しくなるかと

常に怖れをいだけば 冬枯れのように貧しいと言えます。

あらゆる人々の魂がどうか嫉妬にだけは毒されませんように」








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