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暮らしの哲学
池田晶子著 『暮らしの哲学』 より
" 春に思う「この感じ」&「たまたま」のこの人生
人生は過ぎ去って還らないけれども春は繰り返し巡り来る。
一回的な人生と永遠に巡る季節が交差するそこに
桜が満開の花を咲かせる。
人が桜の花を見たいのはそこに魂の永遠性
永遠の循環性を見るからだ。
それは魂が故郷へ帰ることを希うような
たぶんそういう憧れに近いのだ。
セレブな人々が羨ましいといってその何が羨ましいのか。
一度反省してみるとこれが案外すっきりしますね。
だって挙げてみたってせいぜいが豪華な車や豪華な家
その他もろもろつまりせいぜいが豪華な生活じゃないですか。
たかがそんなものじゃないですか。
そんなものどうだっていいと私は感じる。
いま普通に生活できているんだから。 "
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46歳の若さで逝去した哲学者の池田晶子氏
直線的な言葉の深奥にある哲学性と価値観に共感
一回的な人生 / 魂の永遠性 / 永遠の循環性 との死生観
表面的虚飾 虚栄を達観できる心の境涯確立 精神的改革が目標
ドイツの哲学者 フリードリヒ・ニーチェの名言
「虚栄心の強い者は抜きん出たいと思うよりも
自己が秀でていると思ったがゆえに
自己欺瞞や自己謀略のいかなる手段も嫌うことがない」
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