2010年07月27日

Essais


古いものを生かしてこその ヨーロッパ暮らし


上野万梨子のパリの小さなキッチンから より

"新しければいいわけではない" をご紹介。


Essais


"私が住むことに決めたアパートのキッチンの

第一印象が「古い・暗い・寂しい」雰囲気でした。


早々改装に着手した私は こげ茶色の壁をはがして

薄いベージュに塗りかえ シャンパン色の

システムキッチンに変え

流しもガス台も全面リフォーム。


Essais


そうしてできあがったキッチンは

「新しい・明るい・清々しい」雰囲気。

ところが 完成したものを見て「うれしい!」と

思ったもののどうも「きれいになりすぎてしまった」

感じがするのです。自分の思いどおりに

したはずなのに なにか違和感がある。


Essais


そこで私はまたひとつ学習をすることになります。

歴史を積み重ねてきたこのパリという街で

「どれだけ古いものを残すことができるか」

「古いものに新しい機能をどうつけ加えるのか」

との考えからスタートすべきということを私はしりました。


Essais


それからの私は 新しくなりすぎてしまったキッチンに

ひとつずつ使い込まれた古い時代の

小物を加えていくようになりました。

古い鉄製品を加えていくことでやがてキッチンは

いかにも居心地のいい場所へと変わっていきました。


Essais


何百年というときを経て様々な時代のデザインや

テイストが共存するパリの街。

ここには新しいものと古いものが

ほどよく調和する空間がよく似合います。"


*   *   *   *   *   *   *   *   *   *


Essais


1980年代は常時300人近い生徒が通う

大人気の料理教室を閉じ パリでの暮らしを決断

多くの人の心を受け容れるパリという街の歴史や文化


Essais


ヨーロッパは流行や新しいものに飛びつくことは少なく

歴史 伝統 風習 文化を重んじ そして後世へと繋ぐ

流行に影響され新築を古くみせる真逆の文化


Essais


国交省「住生活基本計画」見直し着手と新聞報道

08年の世帯数5千万に対し住宅5760万戸

少子高齢化にて中古住宅の需要促進


Essais


耐震化&バリアフリーなどハード面重視の発想

インテリアデザインなどソフト面の発想期待





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